デヴィッド・リンチ監督作品 マルホランド・ドライブ を見た
見た。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2002/08/21
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デヴィッド・リンチの映画を見たことがなくて、色々な人におすすめを聞いたら、全員が真っ先におすすめしてくれた映画がマルホランド・ドライブ。
この映画を何かに例えるならば、スルメ。最初見たとき「え???」となって、2回目に「こういうこと?」、3回目になって「なるほど」となっていく。見れば見るほど味が出てくる不思議な映画。最初は意味不明に感じていたシーンも2回目、3回目と何度も見ることで、その意味がみえてくる。
この映画の醍醐味は、解説の類は最大限読まずに、何度も繰り返し見て、自分なりのストーリーや解釈を生み出すことといえるだろう。解説記事を読んでしまうと、意味不明に感じていたシーン全てに明確な理由(とされているもの)があることを知ってしまい、次に見たときは退屈に感じてしまう気がする(リンチもこの手の行為を嫌っていることを後々知った)。
映画の根底にあるのは、ハリウッドの闇や劣等コンプレックスのこじらせで非常に挑戦的(だからか、アカデミー賞は取れなかった)。解説の類は最大限読むべからずと言ったばかりではあるのだけど、あえてヒントを与えるとすれば、以下の3点をあげたい。
- おかしなこと、大げさなこと、都合がいいことが起こるのは、どこ?
- 客観的に解釈してはいけない
- 日本で公開されたときのキャッチコピー「わたしのあたまはどうかしている」は非常に的を得ている