最近読んだ本 2017/02

大きな魚をつかまえよう―リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン

大きな魚をつかまえよう―リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン

レッスンというより、デヴィッド・リンチのエッセイ集というかんじだった。
瞑想中に現れたキラリと光るアイディア同士を繋げたり、音や光を駆使して昇華させていく、彼独特の映画・ドラマ作りの方法が垣間見えて面白い。
デヴィッド・リンチの作品をひとつも見たことがなかったので、ツイン・ピークスを見つつ読んだのだけど、見ているときに本で言及されている内容に意識が向きすぎてしまったから、見終わってから本を読めばよかったなぁ、と反省。


「無知」の技法 Not Knowing

「無知」の技法 Not Knowing

「無知」と聞くと一般的に不安・不安定といったネガティブなイメージがあるが、この本では有名なエピソードを通して「逆に知っていることの危険性」、「既知と未知の境界」、「未知との向き合い方」を紹介し、無知との正しい付き合い方を示してくれる。
エピソードとそこから得られる教訓の話が繰り返され、具体的にどのようなアクションを取るべきかを示すことはないと感じていたのだが、本の最後の APPENDIX にまとめられていた。


究極の思考術―あなたの論理思考力がアップする「二項対立」の視点15

究極の思考術―あなたの論理思考力がアップする「二項対立」の視点15

「必要性と許容性」、「形式論と実質論」のような二項対立から議論・思考する方法を紹介している。 会社の会議の場面や夫婦喧嘩が例に出てきて、単純に読み物として面白く、各対立軸をエピソードに紐付けて頭に入れることができる良さがある。
普段の日常の会議でも、議論がうまく噛み合っていないな、と感じることがあって、そう感じた時に一度整理・仕切り直しをするための道具として使えそう。 読んだらすぐに使える道具な一方、紹介されている対立軸に囚われる危険性も感じたので、自分で対立軸を作ることや、時には対立軸を外して考えることも意識したい。