「奔流」を読んだ

田中芳樹の奔流を読みました。田中芳樹は銀英伝が有名ですね。奔流は歴史小説で、時代は南北朝のころ。南北朝っていうのは、三国乱立、晋、北方の騎馬民族の中原への進出うんぬんの後ぐらいのようです。主人公は南朝の陳慶之(ちんけいし)という将軍なんですけど、amazonのレビューにもあるようにキャラが銀英伝のヤンとダブってます。以下にまとめてみると

  • 若いのに地位が高い
  • 二人とも歴史に名を残すような智将(一人はフィクションですけど)
  • 恋に疎い
  • 欲が無い

などなど。作者本人は意識していなかったみたいなので、類似点の多さの指摘に驚いたようです。

中国の歴史小説というと三国志とか水滸伝あたりがメジャーなので、南北朝っていつだよ…みたいなかんじになったんですが、非常に面白かったです。軽くネタバレになりますが、ちゃんと三国志張飛みたいな豪傑もいますし、赤壁の戦いみたいなダイナミックな演出?もあります。中国4千年とかいいますけど、有名なのは本当に一握りで、まだまだ知られていない面白い出来事や人物がたくさんあるのかもしれませんね。

奔流 (祥伝社文庫)

奔流 (祥伝社文庫)