「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読んだ
映画「ブレードランナー」の原作。
これまた傑作でした。舞台は放射能に汚染されている未来の地球。汚染された地球では、生き物は非常に価値のあるものとなっていて、ペット(馬とか羊など)を持つことが一種のステータスとなっている。
賞金稼ぎの主人公は、電気羊(機械。見た目は本物そっくり)しかもっておらず、近所の人は気づいていないものの、もし本物ではないとバレれば侮蔑の目で見られる。
そんなとき火星から地球にアンドロイド(見た目は人間そっくり)が8体逃亡してきた。動物を買うための賞金目当てに主人公はアンドロイドを追うという話。
全体的に暗いですが、なぜか引き寄せるものがあり、あっという間に読んでしまいました。あとがきにもあるように、この物語は「人間とアンドロイドの違い」、なにがあれば人間といえるのかということについて深く考えさせられる作品だと思います。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
- 作者: フィリップ・K・ディック,カバーデザイン:土井宏明(ポジトロン),浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1977/03/01
- メディア: 文庫
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