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ロジ・コミックスとラッセル幸福論

最近の100分de名著でバートランド・ラッセルの幸福論を取り上げているので読んでいる。という話を友人にしたら、「ラッセルといえば、ロジ・コミックスのイメージだった」という話を聞いたので、合わせて読んでみた。

ラッセルの幸福論はラッセルが50代の頃に書いた本で、幸福論の冒頭に述べているように、彼がこれまでの自分の人生を振り返ったり、周囲の人間を観察した結果、導き出されたパターンや法則がまとめられている。一方でロジ・コミックスは、ラッセルの伝記を通して、論理学と数学の証明論の発展を解説しようとした異色のコミックだ。

ロジ・コミックスに出てくるラッセルは人間的に何か問題があったり、大きい挫折を味わうような描き方がされている。例えば、数学や論理学にのめりこみライフワークバランスを崩した結果、家庭を不幸にしたり、同僚の妻に恋をしたり、苦しんで世に出したプリンキピア・マテマティカウィトゲンシュタインゲーデルのような天才に(建設的にだが)批判されるといったように。

幸福論というと、賢者が述べているなんだか浮世離れしたものというイメージがあったが、ロジ・コミックスを読んだことで、ラッセルの主張の背景にある不幸や挫折、成功、克服といった彼の経験が浮かび上がり、その主張に対する納得感のようなものが高まった気がするのだった。

ロジ・コミックス: ラッセルとめぐる論理哲学入門 (単行本)

ロジ・コミックス: ラッセルとめぐる論理哲学入門 (単行本)

ラッセル幸福論 (岩波文庫)

ラッセル幸福論 (岩波文庫)