アイデアの99% 第二章より
こんにちは. 最近, 「アイデアの99%」という本を読んでいます.
この本では, 「素晴らしいアイデアが必ずしも実現されるとは限りません」という一文から始まり, 具体例を挙げつつアイデアを実現に持っていく方法を紹介しています.
アイデアの99% ―― 「1%のひらめき」を形にする3つの力
- 作者: スコットベルスキ,Scott Belsky,関美和
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2011/10/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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クリエイティブな人材の分類
その中の二章から気になった部分があったので紹介.
二章では,クリエイティブな人材を次の3つに分けています.
- 夢追い人 常に新しいことを考えている. 最後まで仕事をやり遂げない.
- 片付け魔 実行の手順を常に考えている. ブレストで実現性が考慮されないとイライラする.
- 両刀使い 上の二つを併せ持つ. 器用だが大きな事業を達成することはできない.
僕は「片付け魔」...?
僕は自分ひとりだけのときは「夢追い人」(ようするに妄想家),ブレストとか複数人で活動するときは「片付け魔」といったところ. 人前で両方をこなすわけではないので「両刀使い」ではないですね.
成功したプロジェクトには,トップに「夢追い人」と「片付け魔」のペアが存在する確率が高い (Appleでいうとスティーブ・ジョブズとティム・クック).
この本では「一人では何も成し遂げられない」と説いている. ...たしかにね. うれしかったのは「片付け魔」の重要性を説いていること. 僕自身,ブレストをしているときは心の中ではどうしても実現性について考えてしまう. ブレストのルールに「批判をしないようにしよう」というものがあるので, 抑えているつもりなのだがついついやってしまう. ただ,このように必要性を説かれると悪くはないかな...(もちろんブレストのときは抑えるけども).
ブレストで出しきった案を絞ることも案を出すのと同じくらい重要だと思うので,そういうときに役割を発揮してきたい.
ブレストでの頭の切り替え
ブレストをしていて, アイデアが発散して終わってしまうことが多く感じる. アイデアに対して, 実現性や不安点を問う場面も必要だ. なまじ,皆で出したアイデアだから, 批判的なことを言い出しづらい雰囲気になるのだと思う.
本ではウォルト・ディズニーの実例が挙げられていた. ディズニーには,3つの部屋があり, それぞれの部屋にアイデアの発散, 収束といった役割が与えられている. なるほど! こうすれば,アイデアについて頭を切り換えて議論することができるし, 容赦なしにアイデアを叩くこともできる(お互いの了解の上でやっているのだから).
現実だと,それをひとつの部屋でやっているのだから, 頭の切り替えは難しい. 頭を切り替えるテクが必要になりそう(流す音楽を変えるとか).
以上, 「片付け魔」のボヤきでした