上品で心地よい一杯 - 金色不如帰

大きな仕事が終わったので、有休をとった。特に予定もないので、来年のオフィス移転に合わせた引っ越し先の検討がてら、ラーメンの人気店にいくことに。

来年からオフィスは新宿になる。検討している引っ越し先のひとつが京王新線の初台、幡ヶ谷あたり。そのあたりで人気なのが金色不如帰

幡ヶ谷駅から歩いて数分。六号通り商店街を少し奥まで行って、路地に入ったところにある。自分が入ろうとしたときに若者3人組が出てきて「あーおいしかった」と言いながら出てきたので期待で胸が高鳴る。

12時半ごろだったが、平日だからか並ばずにすぐに入ることができた。店の中は清潔感があり、おもったよりこじんまりとしている。出汁の良い香りが店中に漂っている。醤油そばがこのお店の主力のようなので、その中で一番グレードの高そうな煮豚醤油そばを注文した。

出来上がるまで、お店を何となく見渡すと、神棚や他のラーメン屋からのお祝いメッセージに目がいく。どうやら10周年のお祝いらしく、思ったより歴史の長いラーメン屋であることがわかる。

油そばが届いた。

とりあえず、スープを一口。 ハマグリの味がグワっとくる。はー... 麺もつるつるで、喉越し良し。

このラーメンの特徴は、左右にちょこんと乗っているポルチーニのオイル・フレークと黒トリュフソース。
「ラーメンにポルチーニとトリュフ?」と思われるかもしれないが、それぞれをちょっとずつ溶かし、麺をすすると、口いっぱいに芳醇な香りが広がって、その後にハマグリの旨味がやってくる。
自然と笑みがこぼれる。至福のひととき。

癖になって、麺をすすっすすっ。食べていて、自分がラーメンではない別の料理を食べているような錯覚を引き起こす。あまりに良すぎて、巧妙に仕組まれた何かにハメられているような気もするんだけど、いいじゃないか、美味しいんだから、ということで自分を納得させた。

あっという間に完食。ご馳走様でした。