考えさせられたこと

昨日、 学内の未踏経験者の先生とか先輩と話したのですが、 いくつか考えさせられることがあったので、 書いておきます。
この2人の方々は、 お世辞かもしれないけど、 結構僕のことを評価してくれてて、 同期の中では君がトップクラスで優秀だよ!とか言ってくれたわけです。 それで未踏をやってみて!とも。 2人は研究と絡めて、 Androidとかのモバイルアプリ、 またはWebアプリで未踏を通していて、 実際そういったアプリケーションを多く書いている(と思う)。
じゃあ、 自分は普段どんなプログラムを書いているのか。 モバイルとかWebのアプリは多分ほんのちょっとしか書けない。 実際は、 C言語システムコールとかを使って、Unixのシステム・ネットワークのプログラム、 PerlRubyでテキスト処理とかのスクリプトを書いている。 まぁ、 それは一見楽しそうには見えないかもしれないけど、 自分はネットワークとかセキュリティに興味があって、 本で学んだ知識を深めるために、 それが実際にどうなっているのかを確かめるためにプログラムを書いたりする。 パケットの流れを追ったり、 プログラムが自分が考えている通りに動いてくれるのは、 結構楽しい。
これがおそらく絶対的な違いなのかもしれないけど、 2人は"多くの人に役立つ作品"を作っているのに対して、 自分はあくまで"自分が楽しめる程度のもの"を作っているにすぎない。 そして、 2人は実装力を取りあげて「アイディアだけではダメ! 実装力がなければ!」と言っていた。 たしかにそれは同感だ。 2人は、「君はかなりの実装力がある」とか言ってくれたが、 多分そんなことはないと思う。 実装力はアイディアを形にする力だが、 自分がやっているのはあらかじめ定められた仕様に基づいていて、 元となるプログラムをちょっといじれば目的は達成できてしまうからだ。
僕は元々、 ネットワークとかサーバの分野のエンジニアになりたかったから、 「作品を作る」ということは、 あまり考えてこなかった。 2人との会話を通してプログラミングに対する意識が結構変わった気がする。 未踏をやるやらずは関係なく、 自分が興味のある分野で、 プログラミングを通して、 たくさんじゃなくても、 それを必要とする人に喜んでもらえるにはどうすればいいのか。 多分、 そんなプログラムがかけたら、 そのプログラムは"作品"になるのだと思う。