年末年始の休暇中に読んだ本

炬燵に入り、みかんを摘みながら読んだ。

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

人類がなぜ繁栄したかを壮大なスケールで語る一冊。集団で虚構・神話・空想を信じることができるようになった認知革命に始まり、農業、書記体系、貨幣、宗教、科学と話が進んでいく。
この本の面白さは、自分の先入観や常識が覆され、違った視点で物事を眺める体験ができることにある。自分が当たり前のように善だと信じていたもの、例えば、自由主義や資本主義が、あくまでひとつの虚構に過ぎないものだと認識させられる。

また、一般的に良かったこととして記述されがちな狩猟から農耕への移行を、人類にとっては実はそれほど利はなく、小麦が種の繁栄のために逆に人類を支配した、という主張も面白かった。

若者をターゲットにお金との付き合い方が書かれている本。単純にお金の話だけでなく、少子高齢化や、それに伴う公的年金の負担増といったテレビが煽る先行きの暗い話を数字と事実で分析する過程を通して、メディア・リテラシーの重要性も説く。

量子コンピュータが人工知能を加速する

量子コンピュータが人工知能を加速する

量子コンピューターの方式の一つである量子アニーリング法とその実現方法、さらにはディープラーニングにどのように応用されるかを噛み砕いて説明している。