ダンジョン飯を読んだ

ダンジョン飯を読んだ。
金がないからダンジョンの魔物を食べるという狂った話。

この漫画の面白さは、「魔物を食べる」という禁忌を綺麗に見せていることにある。というか普通に美味しそう。

「しちゃいけません!」と言われたことは、逆にしてみたくなったりするものだけど、なかなか度胸がないとできないこともある。
この漫画は、そういった人間のフラストレーションを「漫画を読む」という疑似体験を通して吸い上げる。

僕は登場人物のマルシルの感情に近いものがあって、「え、まじで料理するの?」「え、まじで食うの?」とページをめくることを少しためらう、でも、続きが気になって結局めくるというかんじで一気に読んでしまった。

こういう人間の感情をうまく突いてくる漫画を読むと、作者の物語を作る巧さにひたすら平伏しますな。